2011年10月30日日曜日

インストラクショナルデザイン

-教師のためのルールブック-

学校教育の現場では、通常の授業では上達しない子どもたちに対して、「この子は覚えが悪い」「集中力がない」「発達障害があるのではないか?」と、教えられる側の責任にして終ってしまう傾向があるように思います。

この本では、それを「個人攻撃の罠」として、如何にそういった状態に陥らないことが大切かを簡潔に説明してくれています。

本来、どううまく教えるか?を考えるのが教育なのに、従来の方法では教えられないというだけで教えられる側の責任にしていたら、いったい教育とは何か?となってしまいますよね。

人に何かを教えるということは、如何にうまく教えたい行動を引き出せるか、という教える側の工夫次第であるというような著者の主張は、教師だけではなく全ての人間関係においてあてはまることなのでしょう。

サブタイトルには「教師のための」とありますが、保護者の方でも専門家でも、教育関係の分野ではない人にも価値ある一冊です。





ちゃれんじキッズ 集団遊び 名古屋 おすすめ本

機軸行動発達支援法

専門家向けの本の紹介です(もちろん、保護者の方でも十分読む価値のある一冊です)。

タイトルには何やら聞き慣れない言葉がついていますが「機軸行動」とは、簡単に言えば、子どもの発達にとって重要な「軸」となるような反応や行動のことです。

機軸行動が獲得されると、他のより多くの領域に(特別に教えなくても)学習の促進がみられるということが書かれています。

ここでは、機軸行動の5つの領域として「動機づけ」「多様な手がかりに対する反応性」「セルフマネジメント」「自己始発」「共感」が挙げられています。

さらに具体的には、共同注視(ジョイントアテンション)などがとても重要な行動として取り上げられています。

この本の最重要ポイントは、機軸行動をどうやって教えるのか?という方法にあると思います。

これ以上詳しくは書きませんが、きっと値段以上の内容と知識を得 ることができます。
この道を目指す専門家であれば必ず読んでおきたい一冊であり、余裕のある保護者の方もよければ手にとってみてください。



ちゃれんじキッズ 集団遊び 名古屋 おすすめ本

自閉症児のための明るい療育相談室

親と教師のための楽しいABA講座

この本の特徴は、実際の生活の中で直面しやすい問題に対して最初から最後までQ&A方式で書かれている点です。
しかも、そのAnswerの部分を、日本を代表する行動療法家のお2人が交互に書いている点です。
一般的なABA(応用行動分析)の療育関係の本とは異なり、基礎理論は一旦脇に置いて、2人の臨床家が具体的場面においてどのように対応するのか?という内容がぎっしりと詰まっています。

また、なんと言っても2人の著者が「本当に」交互に書いたという点が見所です。
1人があるアイデアを出せば、それを踏まえてもう1人が別のアイデアを出す。このやりとりがとても刺激的です。
2人の著者の提案が重複している文章もあれば、全く異なる提案をしている文章もあります。
そのような箇所からは、ケースバイケースで如何に柔軟な対応をすることができるか、それがとても重要であることに気付かされます。

専門家の方には、以下の読み方をお勧めします。
まず、Questionの文章を読む。
そして、自分なりの対応策を考える(できれば書き出す)。
それから、2人の著者の文章(Answer)を読む。
最後に、自分の対応策との差に驚き、感動する(笑)。
あるいは、自分の考えと著者との一致ばあれば、自分に喜び感動する。

是非手元に置いておきたい一冊です。




ちゃれんじキッズ 集団遊び 名古屋 おすすめ本

子育てプリンシプル

数多くの同じような子育て本が書店に並んでいますが、これは従来の子育て本とは一味も二味も違う本です。
「子育て本」というよりは「親を育てる本」と言ったほうがよいかもしれません。

これまでの子育て本には「子どもを理解しよう」や「子どもの気持ちに寄り添ってあげましょう」などという、なんとありふれた、かつ全く具体的ではないアドバイスが羅列されてきたことでしょう。
それらの本では、誰でも言えるような、そして誰でもなんかわかった気になるような言葉の羅列が多いように思います。

一方、この本には「子どもを理解する」ことを越えて、子育てに必要な態度とは本来どんなものかが書かれています。
時にやさしく、時に厳しく接する際の原理・原則(すなわちプリンシプル)がここにはあります。
子育てを始める方も、子育てに関わる専門家にもお勧め(というか必読)の一冊です。



ちなみに、個人的には紙でできたアナログな本のほうが好きですが、電子書籍版もボイジャーストアから出ていますので、デジタル世代の方はそちらをどうぞ(アナログ版より250円お得です)。

子育てプリンシプル電子書籍版

集団遊び ちゃれんじキッズ 名古屋 おすすめ本 

2011年10月22日土曜日

2011年10月16日の様子


1016日に第19回ちゃれんじキッズが開催されました。
今回は久しぶりにちゃれんじキッズ料理教室でした。

事前にグループ分けをして、それぞれのグループがお好み焼き、焼きそば、クレープのうちの一つを協力して作りました。

クレープはクレープ班が皮(?)を焼き、フルーツを切り、生クリームを作ってくれました。
そして、それらの中から好きな具を(好きなだけ)自分で乗せて作るという形式にしました。
写真はそれぞれの子どもがオリジナルのクレープを作っている様子です。


 
料理時間はなんと1時間強。
さすがに途中で「疲れた」と言って座っているだけの子どももいましたが、最後までやりきる子どももいたのには驚きました。

また、親御さんたちのご協力にも感謝です。
おかげさまで、ほぼ時間通りの運営ができました。ありがとうございました。

午後からは1時間だけですが、自主学習をしました。
写真にはスタッフがいないのに集中して取り組んでいる様子が写っています。
食後なのにすごい集中力ですね!




 

次回は12月4日(日)に集団遊び教室+自主学習の予定です。


集団遊び 料理教室 応用行動分析 名古屋

2011年10月15日土曜日

講演会のお知らせ(12月23日)

ちゃれんじキッズ3周年記念講演会開催のお知らせです。

その前に、11月3日の講演会の案内もご覧ください。 
『自閉症児の「困った行動」に困らない明るい支援~家庭・学校・施設における対応のポイント~』というなんともワクワクする内容です。

以下は上記よりも1か月ほど後に、ちゃれんじキッズ主催、日本行動分析学会の後援で開催される講演会のお知らせです。
講師は11月3日と同じ奥田健次先生にお願いすることができました。
内容は11月3日とは異なるものですので、11月3日の講演会に申し込まれた方も是非どうぞ。

ちょうどタイミング良く12月までに奥田先生のご著書の出版が予定されており、間に合えば出版記念にもなるかもしれません。

講演内容は、子育てにおける一般的な疑問から臨床的な細かい質問まで、相談場面において頻繁に寄せられる保護者の方からの質問をちゃれんじキッズスタッフが準備し、その質問に講師の奥田先生がその場で答えてくださるという、今までにないスタイルを考えています。

質問内容はちゃれんじキッズが用意しますので、申し込みをされても講演中に質問できるわけではありませんが、「わが子の○○な性格をなんとかしたい…」「手伝いができる子になって欲しい」など、子育てに不安を感じておられる親御さんであればどなたにとっても子育てのヒントが満載な内容になること間違いなしです。
もちろん、子育て支援に関わる専門家の方、専門家を目指している学生の方、その他の方にとっても、明日からすぐに支援に役立つ内容になること間違いなしです。

質問内容が決定し次第、このブログに当日の質問をいくつか載せます。
それに対して、「自分ならどう答えるのか」を考えて参加するのもお勧めです。
その自分自身の答えと、奥田先生の答えを比較することによって、なお一層勉強になることでしょう。

原則として、対象に制限はありません。ご興味ある方は是非どうぞ。

当日は書籍の特別販売も企画しています!
もしかしたら昨年のように書籍にサインが頂けるかも…。

以下、日時や会場、申し込み手続きのご案内です。

【講演会情報】
日時:1223日(金・祝) 14時~16
場所:ウインクあいち(愛知県産業労働センター) 1001会議室 
アクセス:名古屋駅徒歩5分(http://www.winc-aichi.jp/access/
定員:150
料金:事前申し込み(銀行振り込み) 1,000円(当日2,000円)
※振込手数料は申し込み頂く方の負担になります。
※申し込みの締め切りは12月9日(金)ですが、定員に達し次第、募集を締め切りますのであらかじめご了承ください。
※定員に達した場合には当日申し込みは受け付けませんので、その点につきましてもあらかじめご了承ください。
【申し込み方法】
件名を「講演会申し込み」としたうえで、以下の内容を本文に記載したメールをちゃれんじキッズ(challenge_kids2009@yahoo.co.jp)まで送信してください。内容を確認した上で、こちらから振込先を記入した返信メールをお送り致します。
振込を確認した時点で申し込み完了となります。なお、振込用紙を領収証とさせて頂きますので、大切に保管をお願い致します。
①氏名 
②立場(保護者/心理士など) 
③連絡先電話番号
④返信用アドレス

【注意!】
携帯電話のメールをご利用の場合、パソコンからのメールを受け取れるよう設定しておいてください。一部の方でパソコンからのメールを受診拒否する設定になっていることがあり、その場合にはちゃれんじキッズからのメールが届きませんのでご注意ください。


2011年10月6日木曜日

ジェンガ積み

ジェンガと言っても、ジャンボジェンガという、かなり大きなサイズのジェンガを使います。

【ゲーム内容】
「制限時間内に10個のジャンボジェンガをできるだけ高く積み上げ、一番高く積むことができたグループの勝ち」というシンプルなルールです。
ちゃれんじキッズでは、各グループが3,4人になるようにグループ分けを行い、グループ対抗で勝敗を競います。

【ゲームの目標】
このゲームでは、ジェンガをただ高く積んでいくだけでは、バランスが崩れてしまうし、ジェンガを安定させることを優先すると高く積めません。
崩れないように安定させつつ、高くなるように調整するという工夫が必要とされます。また、実際にジェンガを積む時には手の器用さも必要になります。

そして、なんと言ってもこのゲームの最大のポイントは、仲間との協力・相談です。
どんな積み方がいいのか、グループの子と相談し、意見を言ったり、相手の意見を聞いたり、グループの中で試行錯誤することが必要になります。
そして、時には譲り合うことも必要です。

ゲーム中には、よい方法が思いつくと、一人でどんどん試してしまう、また、他の子がやっているのをただボーっと見ている、自分の意見が通らず思わず怒ってしまう、ということも起きてきます。
そういった場面では、その子の課題に合わせてスタッフが支援をしていきます。

ルールはシンプルですが、必要とされるスキルやポイントは盛りだくさんです。
面白い積み方が登場したり、グループによって慎重派だったり、大胆だったり、と見ていてもとても面白いゲームです。

【ここが重要!】
① できるだけ高くなるよう、計画的に積む
② グループで相談したり、譲り合って積む
③ 譲り合いの反対で、自己主張もする 

ちゃれんじキッズ 応用行動分析 集団遊び ジェンガ積み

第10回開催の様子(2010.2.7)

写真は2010年2月7日に開催された、第10回ちゃれんじキッズの様子です。
この回から午前中の自主学習支援が始まりました。




ちゃれんじキッズ 応用行動分析 自主学習支援 集団遊び

2011年10月1日土曜日

次回開催のご案内

10月16日に第19回ちゃれんじキッズ(料理教室)を開催します。

当日のスケジュールは以下の通りです。

09時30分:受付開始
10時00分:班分け、料理説明
10時30分:料理開始
12時00分:みんなで昼食
13時15分:勉強タイム
15時00分:解散(解散まではカードゲームなどをします)

今回のメニューは、なんと焼きそばお好み焼き!
さらにデザートとしてクレープを作ります。
※ほぼ決定ですが、もしかすると変更の可能性もあります。その時はごめんなさい。

すでに定員に達しており、申し込みは受け付けていませんのでご了承ください。

集団遊び 料理 応用行動分析 名古屋