2011年11月4日金曜日

講演会のお知らせ(12月23日)

ちゃれんじキッズ3周年記念講演会開催のお知らせです。

来たる12月23日(金・祝)にちゃれんじキッズ主催、日本行動分析学会の後援で、講演会を開催します。
講師は昨年に引き続き奥田健次先生にお願いすることができました!
ちょうどタイミング良く12月までに奥田先生のご著書の出版が予定されており、間に合えば出版記念にもなるかもしれません。

講演内容は、子育てにおける一般的な疑問から臨床的な細かい質問まで、相談場面において頻繁に寄せられる保護者の方からの質問をちゃれんじキッズスタッフが準備し、その質問に講師の奥田先生がその場で答えてくださるという、今までにないスタイルを考えています。

質問内容はちゃれんじキッズが用意しますので、申し込みをされても講演中に質問できるわけではありませんが、「わが子の○○な性格をなんとかしたい…」「手伝いができる子になって欲しい」など、子育てに不安を感じておられる親御さんであればどなたにとっても子育てのヒントが満載な内容になること間違いなしです。
もちろん、子育て支援に関わる専門家の方、専門家を目指している学生の方、その他の方にとっても、明日からすぐに支援に役立つ内容になること間違いなしです。

質問内容が決定し次第、このブログに当日の質問をいくつか載せます。
それに対して、「自分ならどう答えるのか」を考えて参加するのもお勧めです。
その自分自身の答えと、奥田先生の答えを比較することによって、なお一層勉強になることでしょう。

原則として、対象に制限はありません。ご興味ある方は是非どうぞ。

当日は書籍の特別販売も企画しています!
もしかしたら昨年のように書籍にサインが頂けるかも…。

以下、日時や会場、申し込み手続きのご案内です。

【講演会情報】
日時:1223日(金・祝) 14時~16
場所:ウインクあいち(愛知県産業労働センター) 1001会議室
アクセス:名古屋駅徒歩5分(http://www.winc-aichi.jp/access/
定員:150
料金:事前申し込み(銀行振り込み) 1,000円(当日2,000円)
※振込手数料は申し込み頂く方の負担になります。
※申し込みの締め切りは12月9日(金)ですが、定員に達し次第、募集を締め切りますのであらかじめご了承ください。
※定員に達した場合には当日申し込みは受け付けませんので、その点につきましてもあらかじめご了承ください。

【申し込み方法】
件名を「講演会申し込み」としたうえで、以下の内容を本文に記載したメールをちゃれんじキッズ(challenge_kids2009@yahoo.co.jp)まで送信してください。内容を確認した上で、こちらから振込先を記入した返信メールをお送り致します。
振込を確認した時点で申し込み完了となります。なお、振込用紙を領収証とさせて頂きますので、大切に保管をお願い致します。
①氏名 
②立場(保護者/心理士など) 
③連絡先電話番号
④返信用アドレス

【注意!】
携帯電話のメールをご利用の場合、パソコンからのメールを受け取れるよう設定しておいてください。一部の方でパソコンからのメールを受診拒否する設定になっていることがあり、その場合にはちゃれんじキッズからのメールが届きませんのでご注意ください。


ちゃれんじキッズ 応用行動分析 奥田健次先生 講演会 行動分析学会

講演会参加記(11月3日)

11月3日(木)に愛知県自閉症協会(つぼみの会)主催で、『自閉症児の「困った行動」に困らない明るい支援~家庭・学校・施設における対応のポイント~』という講演会が開催され、ちゃれんじキッズスタッフも参加してきました。 

午前は奥田健次先生の基調講演に、午後は、保育士、特別支援学校教員、保護者、そして奥田先生という4人の先生方の発表&パネルディスカッションがありました。

さてさて、その内容は・・・一言で言えば「過激に、でも暖かく」と言ったところでしょうか。 

午前中の奥田先生の講演は、時間にして2時間30分あり、盛り沢山でした。

支援される側の子どもに「困った行動」の原因を求めるのではなく、支援する人を含む環境側に求めることが重要であること、そして支援する側は試行錯誤しながらでも、成功体験へと如何につなげていくかが課題であるというような内容でした。

また実際の支援の様子を動画で見せてもいましたが、激しい他害行為で困っている女児への介入は劇的でした! 感動でしたね。

午後のパネルディスカッションでは、それぞれの分野の方から、かなりのぶっちゃけトークが繰り広げられていました(汗)。

とにもかくにも、支援する側の人間として「このままではダメ」「もっと戦わないと」などと痛感した一日でした。 

次は12月23日のちゃれんじキッズの講演会です。
奥田先生がどんなお話しをされるのか、ますます楽しみになってきました!


ちゃれんじキッズ 応用行動分析 講演会 名古屋

2011年11月3日木曜日

発達障害のある子の 「行動問題」解決ケーススタディ

やさしく学べる応用行動分析

この本は、福祉や教育の分野で活躍する専門家の方や、保護者の方にお勧めです。
もちろん、それ以外の方にもです。


まずなによりも、各章、各節における「アセスメント編」では、かならず「なぜ~」と行動の原因を探るアプローチ方法から始まっていますが、その回答には常に行動分析学に基づいた考え方がわかりやすく解説されています。
行動の原因を人の「心」など内面的なものに求めないと気がすまない人には、行動分析学の考え方は受け入れられないかもしれませんが、この本では、各事例の対象者の気持ちを分析手続きに含めているので、比較的読みやすいのではないでしょうか。

また、事例の一覧表が6,7ページに掲載されているのもポイントですね。
現場の方や保護者の方は、自分に関わりが深い事例から読み始めるとイメージしやすく、読み応えがあると思います。

一貫して、弱化(罰)的な手続きではなく、強化的な手続きを重視している点も学校の先生や保護者にとっては受け入れやすい内容かもしれません。




ちゃれんじキッズ 集団遊び 名古屋 おすすめ本

人は、なぜ約束の時間に遅れるのか

-素朴な疑問から考える「行動の原因」- 
 
誰にとっても身近な問題が行動分析学の視点から明確に解説されています。
どんな立場の方が読んでも自己管理や対人関係において(もちろん子育てや教育においても)プラスの効果をもたらすこと間違いなしだと思います。
 

前提として、行動分析学における“行動”は専門的に考えると一般の読者にとって理解しにくいものだということを念頭において読んでください。
「日が昇る」という天文学的には間違っている表現(本当は地球が自転しているだけ)が、日常生活では当たり前に使われているように、“行動”にも全く同じことが言えます。
世間一般では行動の原因を、その人の性格や考えなどに求めるのが普通ですが、専門的には全く違う分析が可能なのです。  

「忘れるという行動は存在しない」「感情も行動である」などの『どういう意味!?』と聞き返したくなる(かもしれない)表現が出現しますが、読んでみてその答えを探してみてください。

天動説が信じられている時代に地動説がなかなか受け入れられなかったのと同様に、メンタリズムが信じられている時代に行動分析学はなかなか受け入れられないのかもしれません。
それでも事実を積み上げていくことで、必ず地動説のように広く世に知られる日がくるでしょう。

この本がそのきっかけになるのでは?と期待せずにはいられません。

対象を限定せず、どなたにも読んで頂きたい本です。




ちゃれんじキッズ 集団遊び 名古屋 おすすめ本