2011年11月3日木曜日

人は、なぜ約束の時間に遅れるのか

-素朴な疑問から考える「行動の原因」- 
 
誰にとっても身近な問題が行動分析学の視点から明確に解説されています。
どんな立場の方が読んでも自己管理や対人関係において(もちろん子育てや教育においても)プラスの効果をもたらすこと間違いなしだと思います。
 

前提として、行動分析学における“行動”は専門的に考えると一般の読者にとって理解しにくいものだということを念頭において読んでください。
「日が昇る」という天文学的には間違っている表現(本当は地球が自転しているだけ)が、日常生活では当たり前に使われているように、“行動”にも全く同じことが言えます。
世間一般では行動の原因を、その人の性格や考えなどに求めるのが普通ですが、専門的には全く違う分析が可能なのです。  

「忘れるという行動は存在しない」「感情も行動である」などの『どういう意味!?』と聞き返したくなる(かもしれない)表現が出現しますが、読んでみてその答えを探してみてください。

天動説が信じられている時代に地動説がなかなか受け入れられなかったのと同様に、メンタリズムが信じられている時代に行動分析学はなかなか受け入れられないのかもしれません。
それでも事実を積み上げていくことで、必ず地動説のように広く世に知られる日がくるでしょう。

この本がそのきっかけになるのでは?と期待せずにはいられません。

対象を限定せず、どなたにも読んで頂きたい本です。




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