2012年4月19日木曜日

風船バレー

今回は風船を使った集団遊びの紹介です。
これはちゃれんじキッズスタッフが考案した(?)内容なのですが、どこにでもあるゲームかもしれません。
とてもシンプルなのですが、やってみると「意外と盛り上がる」ゲームです。

【ゲーム内容】
事前の準備として、5m×5m程度の枠(コート)を、グループ(1グループ4,5人)の数だけ地面や床に作ります(人数によって大きさは調整します)。
ちゃれんじキッズでは、ビニールテープを使って枠を作ります。
他に、グループに一つの風船と、人数分のラケット(100円均一のプラスチック製の短いラケット)を用意します。

準備ができたら・・・
まず、集団を少人数(4,5人)のグループに分けます。
そして、それぞれにラケットを配り、グループに1つ風船を渡します。

「スタート!」の合図とともに、制限時間内で風船を落とさずに、何回ラケットでトス(打つ)をし続けることができるかを競います。

ただし、ルールとしては次の3点が事前に伝えられます。
1)トスをした際に、足が枠をはみ出してはいけない。
2)同じ子どもが2回連続でトスしてはいけない。
3)与えられたラケット以外を使用してはいけない。 

制限時間が終了したら、各グループの最高記録を発表していき、グループ間で勝敗を決めます。

【ゲームの目標】
 まずは、他のゲームにも共通するように、とにかく楽しめることです。
最低限のルールだけは守って、あとは楽しくやることが最低限求められることです。

次に目標となるのは、暗黙の順番を守って参加することができるかどうかです。
このゲームには「2回連続してはいけない」というルールはありますが、「他の子を制してまでやってはいけない」とか「1回おきにトスしてはいけない」などのルールは一切ありません。
かと言って、“自己中”になってしまうと周りとうまくいきませんので、「暗黙のルール」を如何に守って参加することができるかどうかが重要です。

また、粗大運動が苦手な子どもにとっては、その練習になります。
一生懸命ゲームに参加しているのだけれど、風船を上から下にしか打つことができない子どももいます。
その場合、同じグループの子どもからは「もっとちゃんとやってよ」などと言われたりするのですが、本人は「ちゃんとやっている」のですから複雑です。
そういったことも、普段ラケットを持つ機会、集団の中でラケットを持つ機会がなければできない経験ですので、とても重要です。

【ここが重要】
① 熱くなりすぎず、「2回連続は禁止」などの順番を守ることができるか。
② 「暗黙の順番」を守って、他の子とのバランスをとりながら参加することができるか。
③ ラケットを持って、落ちてくる風船を下から打つことができるか。

ちゃれんじキッズ 集団遊び 応用行動分析