2011年10月30日日曜日

自閉症児のための明るい療育相談室

親と教師のための楽しいABA講座

この本の特徴は、実際の生活の中で直面しやすい問題に対して最初から最後までQ&A方式で書かれている点です。
しかも、そのAnswerの部分を、日本を代表する行動療法家のお2人が交互に書いている点です。
一般的なABA(応用行動分析)の療育関係の本とは異なり、基礎理論は一旦脇に置いて、2人の臨床家が具体的場面においてどのように対応するのか?という内容がぎっしりと詰まっています。

また、なんと言っても2人の著者が「本当に」交互に書いたという点が見所です。
1人があるアイデアを出せば、それを踏まえてもう1人が別のアイデアを出す。このやりとりがとても刺激的です。
2人の著者の提案が重複している文章もあれば、全く異なる提案をしている文章もあります。
そのような箇所からは、ケースバイケースで如何に柔軟な対応をすることができるか、それがとても重要であることに気付かされます。

専門家の方には、以下の読み方をお勧めします。
まず、Questionの文章を読む。
そして、自分なりの対応策を考える(できれば書き出す)。
それから、2人の著者の文章(Answer)を読む。
最後に、自分の対応策との差に驚き、感動する(笑)。
あるいは、自分の考えと著者との一致ばあれば、自分に喜び感動する。

是非手元に置いておきたい一冊です。




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