2011年10月30日日曜日

インストラクショナルデザイン

-教師のためのルールブック-

学校教育の現場では、通常の授業では上達しない子どもたちに対して、「この子は覚えが悪い」「集中力がない」「発達障害があるのではないか?」と、教えられる側の責任にして終ってしまう傾向があるように思います。

この本では、それを「個人攻撃の罠」として、如何にそういった状態に陥らないことが大切かを簡潔に説明してくれています。

本来、どううまく教えるか?を考えるのが教育なのに、従来の方法では教えられないというだけで教えられる側の責任にしていたら、いったい教育とは何か?となってしまいますよね。

人に何かを教えるということは、如何にうまく教えたい行動を引き出せるか、という教える側の工夫次第であるというような著者の主張は、教師だけではなく全ての人間関係においてあてはまることなのでしょう。

サブタイトルには「教師のための」とありますが、保護者の方でも専門家でも、教育関係の分野ではない人にも価値ある一冊です。





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