遊びというよりも「リーダー養成講座」の演習のような感じです。
しかし、それでも生真面目に取り組むよりは、楽しく、“遊び”として取り組める内容です。
【ゲーム内容】
1)まずはグループを少人数のグループに分け、部屋の一方に寄せます(4,5人です。チーム対抗になります)。
2)グループの中でリーダーを一人決めます。
3)スタッフは、部屋のもう一方に複数の物品を置きます。
お願い!借り物競走で使うような物と同一で構いません。
4)「〇〇を3個、△△を1個、◎◎を2個(個数はチームの人数に合わせる)」などと書いた指令書を用意します。
5)開始の合図とともに、スタッフがリーダーに指令書を渡します。リーダーは、それを見て、その内容の通りの物を集めなければいけません。そこで、グループのメンバーそれぞれに「タロウくん、〇〇を持ってきて!」などと指示を出します。
大きな声で、はっきりと言えると伝わりやすいでしょう。
6)指示されたメンバーは、その物をもう一方の端から持ってきます。
7)各グループメンバーが物品を持って戻ってきたら、リーダーがそれらを集めてスタッフまで持っていきます。
8)スタッフは、指令書通りになっているかどうか、リーダーのリーダーシップはどうだったかを点数化し、チームで競います。
【ここが重要!】
お願い借り物競走とも重複する部分が多いかもしれません。
リーダーにとっては、まずはメンバーの名前を呼んで、指令書内容に沿った指示を考え、うまく伝えることです。
また、戻ってきたメンバーにお礼を言うことや、間違って持ってきたメンバーがいた場合、それをどう伝えるか、どう手伝うかなどもリーダーとして求められるところです。
もちろん、メンバーに怒ってしまうのは受け入れられません。
リーダーシップポイントが減点されてしまうことをあらかじめ伝えておくとよいでしょう。
一方で、リーダー以外の参加児童は、リーダーの指示を聞き、指示通りの物を持ってくることでリーダーに協力することです。
リーダーに協力することは、集団生活の中でとても重要なことなのですが、このゲームはみんなが協力的過ぎてもリーダーの練習にならないので、子どもたちに、「協力すること」をあらかじめ強調することはしません。
【その他】
指令書の内容が、抽象的であるほどリーダーシップを発揮しなければ指令が達成できません。
たとえば、「やさい」よりも、「健康的な食べ物」のほうが判断に迷いが生じやすいでしょう。
また、指令書の指令の数をグループメンバーに合わせるのではなく、過不足をわざと設けてもよいでしょう。
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