2011年12月28日水曜日

叱りゼロで自分からやる子に育てる本

内容を大雑把に言えば、タイトル通り、子育てにおいて、褒めることの大切さ、親が叱る必要はない、叱っても子どもは伸びない(新しい習慣を身につけない)などのことが具体的に書かれています。
しかも専門用語もゼロ!なのでとってもわかりやすいです。

ただ、これだけの説明では大きな誤解が生じそうなので、少しだけ本に登場する視点を紹介しますと・・

① 「褒める」と言っても、親が褒めたかどうかではなく、子どもが褒められたかどうか(褒められたと感じるかどうか)が大切という子ども側の視点で“褒める”を捉えている。

ただ褒めればよいわけではなく、その時の状況、子どもの様子、タイミング、褒め方などがとても重要という視点

③ 子どもの人権特権を明確に区別し、如何に子育てに生かしていくかが書かれており、叱る以外の方法が具体的に説明されている。

当然、これだけでは何のことやらわからないかもしれませんが、確実に言えるのは「読んだほうがいい」ではなく「絶対読むべき」本です。

「自分の子はできない」「自分の子には少し難しいかも」という視点からわが子を見るともっともっと褒めることができそうです。

※追記
2012年6月10日に、この本の著者の奥田健次先生を講師にお迎えして、東京は三鷹市において講演会を開催します。
このような貴重な機会はそう簡単にはありませんので、東京近郊の方、是非ご参加ください。
詳細の情報は講演会のお知らせをご覧ください。





ちゃれんじキッズ 応用行動分析 集団遊び おすすめの本

講演会開催報告

12月23日(金・祝)に、奥田健次先生の講演会がありました。

ちゃれんじキッズスタッフが用意した質問に対して、奥田先生がアドリブで答えるというまさにライブ感覚の講演会でした。
感想を一言で表すと・・「想像以上にすごかった」です。

スタッフは事前にスライドを準備しながら、「この質問にはこんな答えが返ってくるんじゃないかな」などと予想していたのですが、奥田先生からは見事にそれ以上の答えを返されてしまいました。
「この質問は先生の本(新刊)にも同じような質問があったから、そういう答えになると思ったのに・・さらにそれ以外にも返し方があるんですね(驚)」という具合です。

「神技」とか「神髄」とかの大げさな言葉が、参加された方には決して大げさには聞こえない、そんな内容だったのではないでしょうか。

それから、当日は奥田先生の新刊「叱りゼロで自分からやる子に育てる本」の限定先行販売がありました。
50部用意したのですが、まさにあっと言う間になくなってしまいました。
売り切れで購入できなかった皆様には申し訳ありませんでした。
→「叱りゼロで自分からやる子に育てる本」の紹介へ

スタッフ一同、とても勉強させて頂いた一日であるとともに、来年以降の活動に生かしていきたいと強く感じた次第です。

参加された皆様、奥田先生、ありがとうございました。

2011年12月10日土曜日

講演会のお知らせ(12月23日)その3

12月23日(金・祝)の奥田健次先生の講演会について、メールにて申し込まれた方で、振込みがまだという方は12月16日(金)までに必ずお振込みくださるようお願いいたします。

また、定員に対して若干の空きがありますので、当日参加の予約を引き続きメールにて受け付けています。

【申し込み方法】

件名を「講演会申し込み」としたうえで、①氏名 ②立場(保護者/保育士/心理士など) ③連絡先電話番号 ④返信用アドレスを本文に記載したメールをちゃれんじキッズchallenge_kids2009@yahoo.co.jp)まで送信してください。内容を確認した上で、こちらから受付完了の返信メールをお送り致します。

【講演会情報】 
日時:1223日(金・祝) 14時~16
場所:ウインクあいち(愛知県産業労働センター) 1001会議室
   アクセス:名古屋駅徒歩5分(http://www.winc-aichi.jp/access/
定員:150
料金:2,000 

【注意!】 
携帯電話のメールをご利用の場合、パソコンからのメールを受け取れるよう設定しておいてください。一部の方でパソコンからのメールを受診拒否する設定になっていることがあり、その場合にはちゃれんじキッズからのメールが届きませんのでご注意ください。

申し込み先 challenge_kids2009@yahoo.co.jp

【講演内容】
講演会は「これまでにないスタイル」として、スタッフが用意した質問に奥田先生が答えてくださるという形式を考えています。
用意する質問は、よくある子育て相談についての質問を中心としています。
参加される方は事前にいくつか知っておかれると「予想」や「自分なりの考え」をまとめることができるのではないかと思い、これまでに検討されている質問をいくつか掲載したいと思います。

質問1)携帯電話の開始年齢は?」・・・小学校6年 の娘です。卒業を控えて携帯電話を買ってほしいとせがまれます。他の多くの子が持っているし、「話題についていけない」「いじめられるから買って」と言わ れると悩んでしまいます。防犯という観点からは携帯電話を持たせたほうが良い気もするのですが、インターネットなどの世界は怖いと聞いており、騙されたり しないか心配です。携帯電話は何歳頃から持たせればよいものでしょうか。

質問2)「宿題をやらない」・・・小学4年 と2年の兄弟です。下校後、おやつを食べるとゲームをして遊び始めます。時間割や宿題などをやるように促すと、「今やろうと思っていたのに言われたらやる 気をなくした。だからやらない」と言って怒り、結局やりません。だからと言って、指示しないようにしても、やはり全くやりません。宿題をしなければゲーム はさせない約束にしたのですが、2人とも「ゲームやらなくてもいいもん」と言って、マンガを読んだり、2人でじゃれて遊んでいます。できれば宿題くらいは 自分からやる子になってほしいのですが。

質問3)理解しているはずなのに行動が伴わない」・・・小 学校2年生のわが子はティッシュやお菓子の包装紙をゴミ箱に捨てられません。何度注意しても、いくら怒っても、その場で泣いて反省することはありますが、 時に開き直っています。ゴミを捨てなければいけないことは理解しているはずなのですが、行動に移せないのは何か障害があるのでしょうか。また、どうしたら 理解したことを行動に移せるようになるか知りたいです。 

いかがでしょうか? 

おそらくほとんどの方が子育てをされる中で持つ悩みと共通点が多くあるのではないでしょうか。
当日、これらの質問に対してどのような回答が待っているのでしょうか。 
乞うご期待!です。

※ここで掲載した例が時間の都合によって当日取り上げられない場合もありますので、あらかじめご了承ください。

2011年12月7日水曜日

講演会のお知らせ(12月23日)その2

12月23日(金・祝)の奥田健次先生の講演会の詳細が決まりましたので、お知らせします。
募集方法や申し込み期限につきましては、変更はありません。
事前予約によるメール申し込みの締め切りが9日(金)までとなっていますので、ご注意ください。

その他の詳細につきましては、すでにご案内の通りですので、過去のページを参照してください。


講演会は「これまでにないスタイル」として、スタッフが用意した質問に奥田先生が答えてくださるという形式を考えています。

用意する質問は、よくある子育て相談についての質問を中心としています。
参加される方は事前にいくつか知っておかれると「予想」や「自分なりの考え」をまとめることができるのではないかと思い、これまでに検討されている質問をいくつか掲載したいと思います。
ただし、ここで掲載した例が時間の都合によって当日取り上げられない場合もありますので、あらかじめご了承ください。

質問1)携帯電話の開始年齢は?」・・・小学校6年の娘です。卒業を控えて携帯電話を買ってほしいとせがまれます。他の多くの子が持っているし、「話題についていけない」「いじめられるから買って」と言われると悩んでしまいます。防犯という観点からは携帯電話を持たせたほうが良い気もするのですが、インターネットなどの世界は怖いと聞いており、騙されたりしないか心配です。携帯電話は何歳頃から持たせればよいものでしょうか。

質問2)「宿題をやらない」・・・小学4年と2年の兄弟です。下校後、おやつを食べるとゲームをして遊び始めます。時間割や宿題などをやるように促すと、「今やろうと思っていたのに言われたらやる気をなくした。だからやらない」と言って怒り、結局やりません。だからと言って、指示しないようにしても、やはり全くやりません。宿題をしなければゲームはさせない約束にしたのですが、2人とも「ゲームやらなくてもいいもん」と言って、マンガを読んだり、2人でじゃれて遊んでいます。できれば宿題くらいは自分からやる子になってほしいのですが。

質問3)理解しているはずなのに行動が伴わない」・・・小学校2年生のわが子はティッシュやお菓子の包装紙をゴミ箱に捨てられません。何度注意しても、いくら怒っても、その場で泣いて反省することはありますが、時に開き直っています。ゴミを捨てなければいけないことは理解しているはずなのですが、行動に移せないのは何か障害があるのでしょうか。また、どうしたら理解したことを行動に移せるようになるか知りたいです。

いかがでしょうか?
おそらくほとんどの方が子育てをされる中で持つ悩みと共通点が多くあるのではないでしょうか。
当日、これらの質問に対してどのような回答が待っているのでしょうか。
乞うご期待!です。



2011年12月4日の様子

12月4日(日)に第20回のちゃれんじキッズが開催されました。
前回は料理教室でしたが、今回は本来の集団遊びでした。

午前中は自主学習支援でしたが、これはいつも通りの光景でしたね。
保護者からは「こんなに勉強に取り組む姿はちゃれんじキッズぐらい」と言わせるほどの静かさの中で、みんなそれぞれが勉強に励んでいました。

そのうちの数人は、用意してきた学習プリントを予想以上に早く終わらせてしまい、新しいプリントをスタッフが準備するのに大忙しでした。
次回は保護者の方には、「予想以上に早く終わると予想して、予備のプリントも持たせてください」とお願いするつもりです。


午後からは体育館で集団遊びです。

今回も初めは1回しか跳べなかった大縄で、最後には10回連続跳ぶことができて感動!というシーンがありました。
また、保護者から、「家や学校では絶対縄跳びをしません」と言われていた子どもが何気なく大縄に参加している姿も見られましたね。
こういうことはちゃれんじキッズでは珍しい光景ではありませんが、それでもこちらまで嬉しくなるものです。

写真は意見発表会の様子です。
普段は挙手が苦手という子でも積極的に挙手する姿が見られました。



終わった後に、参加児童の一人が、お母さんから「どうだった?」と聞かれて、「うん、楽しかった!だから早く帰ろう!」と元気よく答えていたのが印象的でした(笑)
「だから」の使い方が間違ってることを願いたいです(合っているなら「楽しかった」の部分はただの嫌味ですから)。

さて、次回のサンライフでの開催は来年2月12日(日)を予定しています。
今後、毎月開催を達成していくつもりですが、1月についてはまだ未定です。


応用行動分析 集団遊び 自主学習 名古屋

2011年12月3日土曜日

行動療法学会に参加

11月26日~28日まで東京で日本行動療法学会が開催され、スタッフもほとんど全員が参加してきました。
ちゃれんじキッズスタッフは本当に勉強熱心です(自画自賛!!)。

会場では、比較的子どもを対象とした発表は少なかった印象を受けました。
学校へのコンサルテーションを取り上げたシンポジウムもありましたが、特に新しい発見は得られませんでした。

“集団遊び”なんていうテーマの発表は見受けられなかったように思いますが・・正確にはわかりません。

すぐにちゃれんじキッズの活動に還元できそうな発表はありませんでしたが、支援を提供する側として、常に子ども一人一人を見る視点を忘れてはいけないなと感じました。

私たちは常に「子どもから教えられている(by 奥田健次先生)」という謙虚な態度で、“集団遊び”をテーマに掲げながらも、子ども一人一人への支援という視点を大切にしていきたいと思います。

集団遊びについて

ちゃれんじキッズ 名古屋 集団遊び

2011年11月4日金曜日

講演会のお知らせ(12月23日)

ちゃれんじキッズ3周年記念講演会開催のお知らせです。

来たる12月23日(金・祝)にちゃれんじキッズ主催、日本行動分析学会の後援で、講演会を開催します。
講師は昨年に引き続き奥田健次先生にお願いすることができました!
ちょうどタイミング良く12月までに奥田先生のご著書の出版が予定されており、間に合えば出版記念にもなるかもしれません。

講演内容は、子育てにおける一般的な疑問から臨床的な細かい質問まで、相談場面において頻繁に寄せられる保護者の方からの質問をちゃれんじキッズスタッフが準備し、その質問に講師の奥田先生がその場で答えてくださるという、今までにないスタイルを考えています。

質問内容はちゃれんじキッズが用意しますので、申し込みをされても講演中に質問できるわけではありませんが、「わが子の○○な性格をなんとかしたい…」「手伝いができる子になって欲しい」など、子育てに不安を感じておられる親御さんであればどなたにとっても子育てのヒントが満載な内容になること間違いなしです。
もちろん、子育て支援に関わる専門家の方、専門家を目指している学生の方、その他の方にとっても、明日からすぐに支援に役立つ内容になること間違いなしです。

質問内容が決定し次第、このブログに当日の質問をいくつか載せます。
それに対して、「自分ならどう答えるのか」を考えて参加するのもお勧めです。
その自分自身の答えと、奥田先生の答えを比較することによって、なお一層勉強になることでしょう。

原則として、対象に制限はありません。ご興味ある方は是非どうぞ。

当日は書籍の特別販売も企画しています!
もしかしたら昨年のように書籍にサインが頂けるかも…。

以下、日時や会場、申し込み手続きのご案内です。

【講演会情報】
日時:1223日(金・祝) 14時~16
場所:ウインクあいち(愛知県産業労働センター) 1001会議室
アクセス:名古屋駅徒歩5分(http://www.winc-aichi.jp/access/
定員:150
料金:事前申し込み(銀行振り込み) 1,000円(当日2,000円)
※振込手数料は申し込み頂く方の負担になります。
※申し込みの締め切りは12月9日(金)ですが、定員に達し次第、募集を締め切りますのであらかじめご了承ください。
※定員に達した場合には当日申し込みは受け付けませんので、その点につきましてもあらかじめご了承ください。

【申し込み方法】
件名を「講演会申し込み」としたうえで、以下の内容を本文に記載したメールをちゃれんじキッズ(challenge_kids2009@yahoo.co.jp)まで送信してください。内容を確認した上で、こちらから振込先を記入した返信メールをお送り致します。
振込を確認した時点で申し込み完了となります。なお、振込用紙を領収証とさせて頂きますので、大切に保管をお願い致します。
①氏名 
②立場(保護者/心理士など) 
③連絡先電話番号
④返信用アドレス

【注意!】
携帯電話のメールをご利用の場合、パソコンからのメールを受け取れるよう設定しておいてください。一部の方でパソコンからのメールを受診拒否する設定になっていることがあり、その場合にはちゃれんじキッズからのメールが届きませんのでご注意ください。


ちゃれんじキッズ 応用行動分析 奥田健次先生 講演会 行動分析学会

講演会参加記(11月3日)

11月3日(木)に愛知県自閉症協会(つぼみの会)主催で、『自閉症児の「困った行動」に困らない明るい支援~家庭・学校・施設における対応のポイント~』という講演会が開催され、ちゃれんじキッズスタッフも参加してきました。 

午前は奥田健次先生の基調講演に、午後は、保育士、特別支援学校教員、保護者、そして奥田先生という4人の先生方の発表&パネルディスカッションがありました。

さてさて、その内容は・・・一言で言えば「過激に、でも暖かく」と言ったところでしょうか。 

午前中の奥田先生の講演は、時間にして2時間30分あり、盛り沢山でした。

支援される側の子どもに「困った行動」の原因を求めるのではなく、支援する人を含む環境側に求めることが重要であること、そして支援する側は試行錯誤しながらでも、成功体験へと如何につなげていくかが課題であるというような内容でした。

また実際の支援の様子を動画で見せてもいましたが、激しい他害行為で困っている女児への介入は劇的でした! 感動でしたね。

午後のパネルディスカッションでは、それぞれの分野の方から、かなりのぶっちゃけトークが繰り広げられていました(汗)。

とにもかくにも、支援する側の人間として「このままではダメ」「もっと戦わないと」などと痛感した一日でした。 

次は12月23日のちゃれんじキッズの講演会です。
奥田先生がどんなお話しをされるのか、ますます楽しみになってきました!


ちゃれんじキッズ 応用行動分析 講演会 名古屋

2011年11月3日木曜日

発達障害のある子の 「行動問題」解決ケーススタディ

やさしく学べる応用行動分析

この本は、福祉や教育の分野で活躍する専門家の方や、保護者の方にお勧めです。
もちろん、それ以外の方にもです。


まずなによりも、各章、各節における「アセスメント編」では、かならず「なぜ~」と行動の原因を探るアプローチ方法から始まっていますが、その回答には常に行動分析学に基づいた考え方がわかりやすく解説されています。
行動の原因を人の「心」など内面的なものに求めないと気がすまない人には、行動分析学の考え方は受け入れられないかもしれませんが、この本では、各事例の対象者の気持ちを分析手続きに含めているので、比較的読みやすいのではないでしょうか。

また、事例の一覧表が6,7ページに掲載されているのもポイントですね。
現場の方や保護者の方は、自分に関わりが深い事例から読み始めるとイメージしやすく、読み応えがあると思います。

一貫して、弱化(罰)的な手続きではなく、強化的な手続きを重視している点も学校の先生や保護者にとっては受け入れやすい内容かもしれません。




ちゃれんじキッズ 集団遊び 名古屋 おすすめ本

人は、なぜ約束の時間に遅れるのか

-素朴な疑問から考える「行動の原因」- 
 
誰にとっても身近な問題が行動分析学の視点から明確に解説されています。
どんな立場の方が読んでも自己管理や対人関係において(もちろん子育てや教育においても)プラスの効果をもたらすこと間違いなしだと思います。
 

前提として、行動分析学における“行動”は専門的に考えると一般の読者にとって理解しにくいものだということを念頭において読んでください。
「日が昇る」という天文学的には間違っている表現(本当は地球が自転しているだけ)が、日常生活では当たり前に使われているように、“行動”にも全く同じことが言えます。
世間一般では行動の原因を、その人の性格や考えなどに求めるのが普通ですが、専門的には全く違う分析が可能なのです。  

「忘れるという行動は存在しない」「感情も行動である」などの『どういう意味!?』と聞き返したくなる(かもしれない)表現が出現しますが、読んでみてその答えを探してみてください。

天動説が信じられている時代に地動説がなかなか受け入れられなかったのと同様に、メンタリズムが信じられている時代に行動分析学はなかなか受け入れられないのかもしれません。
それでも事実を積み上げていくことで、必ず地動説のように広く世に知られる日がくるでしょう。

この本がそのきっかけになるのでは?と期待せずにはいられません。

対象を限定せず、どなたにも読んで頂きたい本です。




ちゃれんじキッズ 集団遊び 名古屋 おすすめ本

2011年10月30日日曜日

インストラクショナルデザイン

-教師のためのルールブック-

学校教育の現場では、通常の授業では上達しない子どもたちに対して、「この子は覚えが悪い」「集中力がない」「発達障害があるのではないか?」と、教えられる側の責任にして終ってしまう傾向があるように思います。

この本では、それを「個人攻撃の罠」として、如何にそういった状態に陥らないことが大切かを簡潔に説明してくれています。

本来、どううまく教えるか?を考えるのが教育なのに、従来の方法では教えられないというだけで教えられる側の責任にしていたら、いったい教育とは何か?となってしまいますよね。

人に何かを教えるということは、如何にうまく教えたい行動を引き出せるか、という教える側の工夫次第であるというような著者の主張は、教師だけではなく全ての人間関係においてあてはまることなのでしょう。

サブタイトルには「教師のための」とありますが、保護者の方でも専門家でも、教育関係の分野ではない人にも価値ある一冊です。





ちゃれんじキッズ 集団遊び 名古屋 おすすめ本

機軸行動発達支援法

専門家向けの本の紹介です(もちろん、保護者の方でも十分読む価値のある一冊です)。

タイトルには何やら聞き慣れない言葉がついていますが「機軸行動」とは、簡単に言えば、子どもの発達にとって重要な「軸」となるような反応や行動のことです。

機軸行動が獲得されると、他のより多くの領域に(特別に教えなくても)学習の促進がみられるということが書かれています。

ここでは、機軸行動の5つの領域として「動機づけ」「多様な手がかりに対する反応性」「セルフマネジメント」「自己始発」「共感」が挙げられています。

さらに具体的には、共同注視(ジョイントアテンション)などがとても重要な行動として取り上げられています。

この本の最重要ポイントは、機軸行動をどうやって教えるのか?という方法にあると思います。

これ以上詳しくは書きませんが、きっと値段以上の内容と知識を得 ることができます。
この道を目指す専門家であれば必ず読んでおきたい一冊であり、余裕のある保護者の方もよければ手にとってみてください。



ちゃれんじキッズ 集団遊び 名古屋 おすすめ本

自閉症児のための明るい療育相談室

親と教師のための楽しいABA講座

この本の特徴は、実際の生活の中で直面しやすい問題に対して最初から最後までQ&A方式で書かれている点です。
しかも、そのAnswerの部分を、日本を代表する行動療法家のお2人が交互に書いている点です。
一般的なABA(応用行動分析)の療育関係の本とは異なり、基礎理論は一旦脇に置いて、2人の臨床家が具体的場面においてどのように対応するのか?という内容がぎっしりと詰まっています。

また、なんと言っても2人の著者が「本当に」交互に書いたという点が見所です。
1人があるアイデアを出せば、それを踏まえてもう1人が別のアイデアを出す。このやりとりがとても刺激的です。
2人の著者の提案が重複している文章もあれば、全く異なる提案をしている文章もあります。
そのような箇所からは、ケースバイケースで如何に柔軟な対応をすることができるか、それがとても重要であることに気付かされます。

専門家の方には、以下の読み方をお勧めします。
まず、Questionの文章を読む。
そして、自分なりの対応策を考える(できれば書き出す)。
それから、2人の著者の文章(Answer)を読む。
最後に、自分の対応策との差に驚き、感動する(笑)。
あるいは、自分の考えと著者との一致ばあれば、自分に喜び感動する。

是非手元に置いておきたい一冊です。




ちゃれんじキッズ 集団遊び 名古屋 おすすめ本

子育てプリンシプル

数多くの同じような子育て本が書店に並んでいますが、これは従来の子育て本とは一味も二味も違う本です。
「子育て本」というよりは「親を育てる本」と言ったほうがよいかもしれません。

これまでの子育て本には「子どもを理解しよう」や「子どもの気持ちに寄り添ってあげましょう」などという、なんとありふれた、かつ全く具体的ではないアドバイスが羅列されてきたことでしょう。
それらの本では、誰でも言えるような、そして誰でもなんかわかった気になるような言葉の羅列が多いように思います。

一方、この本には「子どもを理解する」ことを越えて、子育てに必要な態度とは本来どんなものかが書かれています。
時にやさしく、時に厳しく接する際の原理・原則(すなわちプリンシプル)がここにはあります。
子育てを始める方も、子育てに関わる専門家にもお勧め(というか必読)の一冊です。



ちなみに、個人的には紙でできたアナログな本のほうが好きですが、電子書籍版もボイジャーストアから出ていますので、デジタル世代の方はそちらをどうぞ(アナログ版より250円お得です)。

子育てプリンシプル電子書籍版

集団遊び ちゃれんじキッズ 名古屋 おすすめ本 

2011年10月22日土曜日

2011年10月16日の様子


1016日に第19回ちゃれんじキッズが開催されました。
今回は久しぶりにちゃれんじキッズ料理教室でした。

事前にグループ分けをして、それぞれのグループがお好み焼き、焼きそば、クレープのうちの一つを協力して作りました。

クレープはクレープ班が皮(?)を焼き、フルーツを切り、生クリームを作ってくれました。
そして、それらの中から好きな具を(好きなだけ)自分で乗せて作るという形式にしました。
写真はそれぞれの子どもがオリジナルのクレープを作っている様子です。


 
料理時間はなんと1時間強。
さすがに途中で「疲れた」と言って座っているだけの子どももいましたが、最後までやりきる子どももいたのには驚きました。

また、親御さんたちのご協力にも感謝です。
おかげさまで、ほぼ時間通りの運営ができました。ありがとうございました。

午後からは1時間だけですが、自主学習をしました。
写真にはスタッフがいないのに集中して取り組んでいる様子が写っています。
食後なのにすごい集中力ですね!




 

次回は12月4日(日)に集団遊び教室+自主学習の予定です。


集団遊び 料理教室 応用行動分析 名古屋

2011年10月15日土曜日

講演会のお知らせ(12月23日)

ちゃれんじキッズ3周年記念講演会開催のお知らせです。

その前に、11月3日の講演会の案内もご覧ください。 
『自閉症児の「困った行動」に困らない明るい支援~家庭・学校・施設における対応のポイント~』というなんともワクワクする内容です。

以下は上記よりも1か月ほど後に、ちゃれんじキッズ主催、日本行動分析学会の後援で開催される講演会のお知らせです。
講師は11月3日と同じ奥田健次先生にお願いすることができました。
内容は11月3日とは異なるものですので、11月3日の講演会に申し込まれた方も是非どうぞ。

ちょうどタイミング良く12月までに奥田先生のご著書の出版が予定されており、間に合えば出版記念にもなるかもしれません。

講演内容は、子育てにおける一般的な疑問から臨床的な細かい質問まで、相談場面において頻繁に寄せられる保護者の方からの質問をちゃれんじキッズスタッフが準備し、その質問に講師の奥田先生がその場で答えてくださるという、今までにないスタイルを考えています。

質問内容はちゃれんじキッズが用意しますので、申し込みをされても講演中に質問できるわけではありませんが、「わが子の○○な性格をなんとかしたい…」「手伝いができる子になって欲しい」など、子育てに不安を感じておられる親御さんであればどなたにとっても子育てのヒントが満載な内容になること間違いなしです。
もちろん、子育て支援に関わる専門家の方、専門家を目指している学生の方、その他の方にとっても、明日からすぐに支援に役立つ内容になること間違いなしです。

質問内容が決定し次第、このブログに当日の質問をいくつか載せます。
それに対して、「自分ならどう答えるのか」を考えて参加するのもお勧めです。
その自分自身の答えと、奥田先生の答えを比較することによって、なお一層勉強になることでしょう。

原則として、対象に制限はありません。ご興味ある方は是非どうぞ。

当日は書籍の特別販売も企画しています!
もしかしたら昨年のように書籍にサインが頂けるかも…。

以下、日時や会場、申し込み手続きのご案内です。

【講演会情報】
日時:1223日(金・祝) 14時~16
場所:ウインクあいち(愛知県産業労働センター) 1001会議室 
アクセス:名古屋駅徒歩5分(http://www.winc-aichi.jp/access/
定員:150
料金:事前申し込み(銀行振り込み) 1,000円(当日2,000円)
※振込手数料は申し込み頂く方の負担になります。
※申し込みの締め切りは12月9日(金)ですが、定員に達し次第、募集を締め切りますのであらかじめご了承ください。
※定員に達した場合には当日申し込みは受け付けませんので、その点につきましてもあらかじめご了承ください。
【申し込み方法】
件名を「講演会申し込み」としたうえで、以下の内容を本文に記載したメールをちゃれんじキッズ(challenge_kids2009@yahoo.co.jp)まで送信してください。内容を確認した上で、こちらから振込先を記入した返信メールをお送り致します。
振込を確認した時点で申し込み完了となります。なお、振込用紙を領収証とさせて頂きますので、大切に保管をお願い致します。
①氏名 
②立場(保護者/心理士など) 
③連絡先電話番号
④返信用アドレス

【注意!】
携帯電話のメールをご利用の場合、パソコンからのメールを受け取れるよう設定しておいてください。一部の方でパソコンからのメールを受診拒否する設定になっていることがあり、その場合にはちゃれんじキッズからのメールが届きませんのでご注意ください。


2011年10月6日木曜日

ジェンガ積み

ジェンガと言っても、ジャンボジェンガという、かなり大きなサイズのジェンガを使います。

【ゲーム内容】
「制限時間内に10個のジャンボジェンガをできるだけ高く積み上げ、一番高く積むことができたグループの勝ち」というシンプルなルールです。
ちゃれんじキッズでは、各グループが3,4人になるようにグループ分けを行い、グループ対抗で勝敗を競います。

【ゲームの目標】
このゲームでは、ジェンガをただ高く積んでいくだけでは、バランスが崩れてしまうし、ジェンガを安定させることを優先すると高く積めません。
崩れないように安定させつつ、高くなるように調整するという工夫が必要とされます。また、実際にジェンガを積む時には手の器用さも必要になります。

そして、なんと言ってもこのゲームの最大のポイントは、仲間との協力・相談です。
どんな積み方がいいのか、グループの子と相談し、意見を言ったり、相手の意見を聞いたり、グループの中で試行錯誤することが必要になります。
そして、時には譲り合うことも必要です。

ゲーム中には、よい方法が思いつくと、一人でどんどん試してしまう、また、他の子がやっているのをただボーっと見ている、自分の意見が通らず思わず怒ってしまう、ということも起きてきます。
そういった場面では、その子の課題に合わせてスタッフが支援をしていきます。

ルールはシンプルですが、必要とされるスキルやポイントは盛りだくさんです。
面白い積み方が登場したり、グループによって慎重派だったり、大胆だったり、と見ていてもとても面白いゲームです。

【ここが重要!】
① できるだけ高くなるよう、計画的に積む
② グループで相談したり、譲り合って積む
③ 譲り合いの反対で、自己主張もする 

ちゃれんじキッズ 応用行動分析 集団遊び ジェンガ積み

第10回開催の様子(2010.2.7)

写真は2010年2月7日に開催された、第10回ちゃれんじキッズの様子です。
この回から午前中の自主学習支援が始まりました。




ちゃれんじキッズ 応用行動分析 自主学習支援 集団遊び

2011年10月1日土曜日

次回開催のご案内

10月16日に第19回ちゃれんじキッズ(料理教室)を開催します。

当日のスケジュールは以下の通りです。

09時30分:受付開始
10時00分:班分け、料理説明
10時30分:料理開始
12時00分:みんなで昼食
13時15分:勉強タイム
15時00分:解散(解散まではカードゲームなどをします)

今回のメニューは、なんと焼きそばお好み焼き!
さらにデザートとしてクレープを作ります。
※ほぼ決定ですが、もしかすると変更の可能性もあります。その時はごめんなさい。

すでに定員に達しており、申し込みは受け付けていませんのでご了承ください。

集団遊び 料理 応用行動分析 名古屋

2011年9月23日金曜日

がんばれ!リーダー

今回はちゃれんじキッズオリジナルの集団遊びの紹介です。
遊びというよりも「リーダー養成講座」の演習のような感じです。
しかし、それでも生真面目に取り組むよりは、楽しく、“遊び”として取り組める内容です。

【ゲーム内容】

1)まずはグループを少人数のグループに分け、部屋の一方に寄せます(4,5人です。チーム対抗になります)。
2)グループの中でリーダーを一人決めます。
3)スタッフは、部屋のもう一方に複数の物品を置きます。
お願い!借り物競走で使うような物と同一で構いません。
4)「〇〇を3個、△△を1個、◎◎
を2個(個数はチームの人数に合わせる)」などと書いた指令書を用意します。
5)開始の合図とともに、スタッフがリーダーに指令書を渡します。リーダーは、それを見て、その内容の通りの物を集めなければいけません。そこで、グループのメンバーそれぞれに「タロウくん、〇〇を持ってきて!」などと指示を出します。
大きな声で、はっきりと言えると伝わりやすいでしょう。
6)指示されたメンバーは、その物をもう一方の端から持ってきます。
7)各グループメンバーが物品を持って戻ってきたら、リーダーがそれらを集めてスタッフまで持っていきます。
8)スタッフは、指令書通りになっているかどうか、リーダーのリーダーシップはどうだったかを点数化し、チームで競います。


【ここが重要!】
お願い借り物競走とも重複する部分が多いかもしれません。
リーダーにとっては、まずはメンバーの名前を呼んで、指令書内容に沿った指示を考え、うまく伝えることです。
また、戻ってきたメンバーにお礼を言うことや、間違って持ってきたメンバーがいた場合、それをどう伝えるか、どう手伝うかなどもリーダーとして求められるところです。

もちろん、メンバーに怒ってしまうのは受け入れられません。
リーダーシップポイントが減点されてしまうことをあらかじめ伝えておくとよいでしょう。

一方で、リーダー以外の参加児童は、リーダーの指示を聞き、指示通りの物を持ってくることでリーダーに協力することです。
リーダーに協力することは、集団生活の中でとても重要なことなのですが、このゲームはみんなが協力的過ぎてもリーダーの練習にならないので、子どもたちに、「協力すること」をあらかじめ強調することはしません。


【その他】
指令書の内容が、抽象的であるほどリーダーシップを発揮しなければ指令が達成できません。
たとえば、「やさい」よりも、「健康的な食べ物」のほうが判断に迷いが生じやすいでしょう。

また、指令書の指令の数をグループメンバーに合わせるのではなく、過不足をわざと設けてもよいでしょう。


応用行動分析 集団遊び 集団活動 療育支援

かくれんぼ再考(最高)

説明するまでもなく、オニを決めたら他の子はとにかく隠れるという遊びです。
ちゃれんじキッズでは、最後まで隠れていられた子に対して賞賛(拍手や歓声)がおくられるという単純なルールでした。 


ちゃれんじキッズでは、同じ場所に数人が一度に隠れて「あっち行けよ」「入れてよ」という交渉になったり、成績が良い子のマネをする子が出てきました(マネされる側にとっては迷惑ですがDocomo_kao8
中には、座っているスタッフの間に、大人のふりをしてフードをかぶって座るだけという子もいますが、そういったアイデアは見ているだけでも楽しめます。


【ゲームの目標・狙い】  
① 隠れることができるか。
② オニから見て、如何に見つけにくいか?という他者の視点に立つことができるか。
③ 長く隠れていることを続けられるか(見つけてもらえないと、すぐに出て来てしまう子もいるので)。


応用行動分析 集団遊び 療育支援 かくれんぼ

どろけい(けいどろ)

全国的に有名なゲームの紹介です。
一説には、西日本では「けいどろ」、東日本では「どろけい」と言うとか言わないとか。
名古屋では「どろけい」です。

警察とどろぼうに分かれて、「警察がどろぼうを捕まえる」という基本ルールはどなたでもご存知の通りです。
ここではちゃれんじキッズで実施されている内容について説明します。

【ゲーム内容】
10人程度の場合、集団を、警察3人、どろぼう7人くらいに分けます。
あらかじめフィールドには、人が出入りできる程度に開いた牢屋を設置しておきます。
そして、スタッフの合図で制限時間内に警察がどろうぼうを追いかけ、どろぼうは逃げます。
ここまではおにごっこと何ら変わりません。

次に、捕まったどろぼうは牢屋へ入ります。

→遠くで捕まった子などがゆっくり歩いていると、別の警察にタッチされたり、捕まっていることを忘れたりと、スタッフが見ていないとグチャグチャになることがあります。
捕まれば牢屋へ入るのですが、どろぼうの仲間が助けに来ても良いわけです。
警察は如何に3人で牢屋を守りながらどろぼうを捕まえるか。
どろぼうは如何に逃げながら警察のスキをついて仲間を助け出すか、が見所です。

【ルール】

警察・・・どろぼうを捕まえる。タッチをすればよい。時間内に全てのどろぼうを捕まえることができるか、あるいは何人を牢屋に捕まえておけるかが目標となる。

どろぼう・・・警察から逃げる。隠れてもよい。警察にタッチされると牢屋へ行かなければいけないが、助けに来た仲間にタッチしてもらえると牢屋から逃げることができる。 


【その他】 
他にも「どろぼうが宝を盗む」などの複雑なルールが存在しますが、ちゃれんじでは実施していません。
仲間を助けるというルールだけでも十分楽しめると思いますが、隠れる場所が少ないと、ずっと走りまわっていなければならないので、子どもがすぐに疲れてしまいます。 


応用行動分析 集団遊び 療育支援 どろけい

2011年9月22日木曜日

意見発表会

読んで字のごとく、意見を発表しあう会です。
これは何かを競うものではないので、「集団遊び」というよりも「集団活動」と言ったほうがしっくりくるかもしれません。

【ゲーム内容】
様々なバージョンが想定されますが、それはその時の目標によって変わってきます。
たとえば、「好きなもの」に沿って発表して欲しい時、「とにかく何でも良いので、みんなの前で話す練習」をしたい時、あるテーマを決めて、その「テーマに沿って話す」時などです。

具体的には、こちらでテーマを「恐竜」と決めて、恐竜について思うことを何でも発表してもらうというものが「テーマに沿って話す」になり、「好きなものについて話してください」というと、「好きなもの」がテーマになります。

このゲームには正解がありませんが、かと言って全くの自由ではなく、以下のような最低限の基準を設けて対応しています。

①子どもは、挙手をして、あてられてから前に出て話す。
②子どもがあててもらえずに怒った場合には、次にはあてない。
③静かに挙手している子を優先してあてる。
④(子どもによって)テーマに沿っていない発表は、ヒントつきで言いなおしをしてもらう。
⑤前の子の発表の時に離席したり騒いでいると、次にはあてない。

 

 
【ゲームの目標】
発表が苦手で人前で小さな声になってしまう子は、学校では「もっと大きな声で」と言われ、常に発表には嫌悪感がつきものになります。
また、何を発表していいのかわからない子は、せっかく発表しても「違うよ」などと指摘されることが多く、やはり発表が苦手になっていきます。

そうすると・・・発表が苦手→発表の機会を避ける→同時に練習の機会が減る→さらに苦手になるという悪循環が起こります。

ちゃれんじキッズでは上記のような悪循環を避けるために、子どもに合わせた対応をしています。

たとえば、元々小さな声で話す子は、声が聞きとりにくくてもそれでOKとし、発表できたこと自体をほめ、周囲から認めてもらえるように対応しています。

ちゃれんじキッズではマイクを使っていますが、そのような工夫も良いです。
そのような中で人前で話すこと、みんなから認めてもらえることが「楽しい」と感じられるような経験を1回でも多くして欲しいというのがこのゲームの目標です。 


応用行動分析 集団遊び 療育支援 自己主張 意見発表会

2011年9月16日金曜日

新聞ノリノリ

このゲームは、どこかの集団遊びの紹介で見たと思いますので、ちゃれんじキッズオリジナルではありません(ジャンケンするところなどはオリジナルかもしれませんが)。
これまで身体的な接触を意図したゲームはありませんでしたので、ここで紹介しておきます。

【ゲーム内容】
まず、子どもたちに2~3人のグループになってもらいます。

そして、あらかじめ用意しておいた新聞紙を1枚渡し、広げた新聞紙の上に1グループが同時に立つ(乗る)所からゲームがスタートします。

スタッフの1人が前に立ち、一斉にそれぞれのグループの代表の子どもとジャンケンをします。
スタッフに勝つか、あいこだったグループはそのまんま。

負けたグループは乗っている新聞紙を半分に折りたたんでからまた乗ります。
負けるほど徐々に新聞紙が小さくなっていくわけです。

最終的に新聞紙から足がはみ出たり、グループの1人が乗っていられなくなったらそのグループは負けになります。
これを繰り返していき、最後まで残っていたグループが優勝です。

【ゲームの目標】
ちゃれんじキッズでは、まずはゲームを楽しめることが目標なので、グループで相談することを強制したりすることはありません。それでもやはり目標になるのは、グループの誰がジャンケンをするか、どうやったら狭くなった新聞紙にグループ全員で乗れるかなどを言葉で相談しあえることです。

ただ、言葉での相談とまでいかなくても、一方の立ち位置を見て、他の子が自分の立ち位置を修正したり、お互いのくっつき方、力の入れ方を調整できるだけでも他人を意識した立派な行動になります。

【ここが重要!】 

① 他の子に合わせて動きを調整できるか。
② ジャンケンで負けて、怒らずに新聞紙を折りたためるか。
③ 負けた後、他のグループが終わるまで座って待っていられるか。

④ 身体接触を忌避せずにゲームに参加できるか。
※ 忌避の程度によっては、接触が嫌いな子が無理に参加する必要はないです。


応用行動分析 集団遊び 療育支援 新聞ノリノリ

UNO(ウノ)

今回は世界的に人気のあるカードゲームについての紹介です。
ゲームのルールは誰でも知っている通りで、ちゃれんじキッズでも特別なルールはありません。なので、ここでは省略します。
このページでは、ウノを知らない子、しかもルール理解が苦手な子に対してどうやって教えていけばよいか?ちゃれんじキッズの工夫をお伝えします。

【ゲームの目標】

ウノの目的は当然一番になることでしょう。

また、順位とは別に、みんなで楽しむためには、順番を守ることやルールに従うこと、一番になれなくてもゲームを続けることなども大切です。

【ルールの教え方】
この手のゲームはルールが複雑で、覚えなければいけないことがたくさんあります。

そのため、子どもによっては、ルールを理解する前に参加をあきらめたり、〈draw two〉などのルールを知らない子にとっては受け入れがたい手札を出された時に癇癪を起こしたりしてなかなか定着しません。
せっかく一つのルールを覚えても、次のルールに直面して結局最後までやれないことが多々想定されるのです。

そこで、ちゃれんじキッズでは最初からルールを全て教えるのではなく、最小限のルールからウノを始めます。
例えば、初めての子どもとは「数字カードのみ」「複数枚出すルールは教えない」などの非常にシンプルな状態から始めます。
こうすることで「ウノに参加して最後までやること」を経験してもらいます。
ウノに参加できる(勝てればもっと最高)ことで、さらに複雑なルールを覚える動機づけが生まれます。
そこで徐々に「新しいルールを追加します」と言って、
一つずつ付け加えていくのです。
この方法はウノに限らず、トランプなどの他のカードゲームでも応用可能です。


以下に、初心者にウノを教える際のステップを例示します。
それぞれのステップは習得してからも2~3回は実施されることをお勧めします。
ステップはさらに細かくすることもできますし、飛ばしたり、同時に教えることもできます。その子に合わせた教え方の参考にしてください。

① 数字カードのみを使用して、同じ色か同じ数字のカードを出せることを教える(最初の手持ちは3枚~5枚で、出せるのは1枚のみ)。
② ①と同じルールで、数字が同じであれば色が異なるカードでも一度に出せることを追加する(2枚以上出せることを教える。最初の手持ちは5枚~7枚)。
③ 〈skip〉カードを追加する(配る前に説明をし、配る際に必ず手持ちに含まれるようにする)。
④ 順次〈reverse〉などの他の英語カードを追加する。
⑤ 想定される地方ルールがあれば、追加したルールで行ったり、追加せず行ったりして様々なルールに対応できるようにする。 

応用行動分析 集団遊び 療育支援 ウノ

2011年9月13日火曜日

フルーツバスケット

【ゲーム内容】
参加者の人数-1となるようイスを円形に配置し、そこに参加者を座らせます。
また、その数名の参加者を3グループに分けておきます。 そして、本来はそれぞれのグループにフルーツの名前をつけます。これで事前の準備は完了です。

進行は、円の真ん中に立っているオニが叫んだフルーツのグループの子全員が、座っているイスから別のイスに移動する中で、遅れた子はイスが足りず、一人が残ってしまう。そして、その子が次のオニになって、また一つフルーツを叫ぶという流れです。

さて、ちゃれんじキッズでは、このフルーツ名を最初は色名で実施します。 そして、それぞれの子にグループの色名と同じボンボンを腕につけておきます。
たとえば、A子ちゃんが赤というグループに所属して


いれば、赤いボンボンを腕につけます。 こうすることで、フルーツ名だと忘れがちな子どもであっても、自分の腕を見ながら参加できる可能性が高まります

【ゲームの目標】
オニにならないことや、自分の色を言われて素早く立ち上がること、自分以外の色では立ち上がらないことなどの目標が挙げられますが、この遊びの特徴は、なんと言っても中断がないということです。
これまでご紹介した遊びには、全て何らかの中断がありますが、フルーツバスケットは中断なく進められる遊びなのです。

というわけで、最大の目標は、「スタッフの介入がなくても遊びを続けることができるようになること」になります。
スタッフ(大人)に助けを求めずに、子どもだけで遊ぶことができることは、大人の目がない所でも集団遊びに参加しやすくなるため、どの子にとっても、とても重要な課題になります。


応用行動分析 集団遊び 療育支援 フルーツバスケット なんでもバスケット

連想カルタ

【ゲーム内容と目標】
まず、さまざまなもの(動物や飲食物など)が描かれたカルタを用意します。もちろん、カルタ以外のものであっても構いません(絵や意味のある文字が書かれているものであれば使えます)。それらを、部屋の一角にバラバラに配置しておきます。

次に、子どもたちを2つのチームに分けます。そして、ルールを説明します。
①スタッフが出すお題に沿った内容のカルタを持って来ること。

②カルタが人数分あるとは限らないので、遅いとなくなる可能性もあること。
③同じチーム同士、手伝ってあげても良いこと。
④持ってきたカルタがテーマに沿っているかどうかはスタッフが決めること。
他にも暴力的な行為の予防など、その集団に合わせた説明をした後、ゲーム開始です。

ゲームの流れを例で説明します。
まず、スタッフが「甘いもの」とお題を出します。
子どもたちが一斉にカルタのほうへ行き、お題に沿った内容のカルタを探し、持って戻ってきます。
持って来たカルタが、「ショートケーキ」「あめ玉」「砂糖」などであれば正解。
一方で「キムチ」「ヘビ」などであれば不正解と判定します。
お母さんが描かれたカルタを持ってきて「うちのお母さんは私にあまい」と言ったりした場合、ちゃれんじキッズでは正解にするでしょうね(笑)

さて、チーム対抗にする意味はここからです。
集団でやっている場合、「甘いもの」に対して適切なカルタを選択できない子どももいます。
「ケーキ」と言われて「ショートケーキ」のカルタを選ぶことや、「いちごがのっている食べ物」とか「三角形の食べ物」と言われて「ショートケーキ」のカルタを選ぶことはできても、視覚的な関連のない、「甘いもの」と「ショートケーキ」はより難しいと考えられます。
※この例は比較的簡単な例ですが、たとえば、「体をきれいにするもの」から「歯ブラシ」や「タオル」などを選ぶことは、より難しいかもしれません。「すっきりするもの」というテーマに沿った選択は、さらに難しいと思います(個人差がありますが)。

そこで、他の子が手伝っても良いというルールがあり、手伝った子どもは得点発表の時に名前を挙げられて「よく手伝ってくれたよね」などと賞賛されたりします。

変則ルールとして、完全な正解に2点、微妙な正解に1点と得点を与えたり、チームメイトを手伝うと得点がもらえるなどのルールがあっても良いかもしれません。

【ここが重要!】 

①聞いたテーマを覚えて、それをもとに適切なカードを選べるか。
②難しいテーマに沿ったカード選択ができるか。
③テーマに沿ったカードが見つからなくても、怒らずに次に切り替えられるか。
④チームメイトの様子を見て、手伝ってあげることができるか。
⑤スタッフの判定に従えるか。 


応用行動分析 集団遊び 療育支援 連想カルタ

2011年9月4日日曜日

お願い!借り物競争

【ゲーム内容】
まず2チームに分かれます。セッティングとしては、部屋の端(一画)に色々な物(ちゃれんじキッズでは箱やボールなど10品くらいを2セット以上使用;以下では“借り物”と呼びます)をランダムに配置します(イメージ図を下に示しました)。
そして、その左右両側に、それぞれのチームが向かい合う形で座ります(2チームそれぞれの列と、借り物でコの字になるイメージです)。この2チームの距離はゲームには関係ありませんが、5メートルくらいを考えてください。

部屋のもう一方の端に、ホワイトボードを壁に向けて(座っている子どもたちから見えないように)設置します。そのボードには、チームごとに子どもの名前と、 全ての借り物を縦に並べて書いておきます。そしてチームごとにスタッフがホワイトボードの前に立ちます(つまり2名)。長くなりましたが、これでセッティ ング完了です。 

ゲー ムは、それぞれのチームの最初の順番になった子どもが、合図で走り出し、ホワイトボードの前に立つスタッフの所へ行きます。そこで、スタッフから他の子ど もに聞こえないように、「ある子どもの名前(チームメイト)」と「借り物」を指示されます。その指示を受けた子どもは、指示通りの子どもの名前を呼び、 「○○くん(ちゃん)!△△持って行って!」と伝えます(「持って行って」の部分は「お願い!」などの依頼の表現であれば何でも可)。たとえば指示された名前が「いちろうくん」と「ふうせん」であれば、「いちろうくん、ふうせん持って行って」という具合です。指示された直後に大声で叫んでも、対象の子どもの前まで走って行ってから伝えても構いません。

指示された子どもは、指示された「借り物」をホワイトボードの前に立っているスタッフの所まで持って行き、そこでまた次の指示を受けます。これを借り物を全種類持って来るまで繰り返し、速さを競うというゲームです。

【ゲームの目標】
このゲームの目標は、何よりもまず、他の子どもの名前を呼ぶということです。
子ども同士のコミュニケーションにおいては、相手の名前を呼ばないとせっかく 話しかけても気付いてくれないことがあります。普段子ども同士の関わりが少なくて、大人との関わりが多い場合(大人は子どもの意図を察して反応してしまう こともあって)、相手の名前を呼ぶという習慣が定着しておらず、コミュニケーションの妨げになっている場面がちゃれんじキッズでも度々見受けられます。このゲームは子ども同士で名前を呼び合うきっかけを作れないか?ということから考え出されました。 

もちろん、指示を正確に聞くこと、相手の子どもに伝えることも大切なことであり、目標の一つです。そして、相手や借り物が指示と異なっている場合にはホワイトボードのスタッフに渡した時点で、やり直しとなります。

また、相手に「お願いをする」ことも重要な目標の一つです。たとえば、子どもの名前と借り物の名前だけを伝えた場合(前例では「いちろうくん、ふうせん」)、スタッフがすぐに止めて、正しく言い直しをさせます(ヒントの出し方は子どもによって異なります)。 

【ここが重要!】
①指示された子どもの名前を呼べるか。
スタッフの指示を正確に相手に伝えられるか(伝える側として)。 
③名前を呼ばれて、借り物をスタッフの所まで持って行くことができるか(伝えられる側として)。
急ぐことができるかどうか。 
⑤座っている際、チームメイトを応援できるか。

応用行動分析 集団遊び 療育支援 借り物競争

どろぼうゲーム

【ゲーム内容】

こ のゲームは、スタート地点から離れたところにある宝物(箱やボールなど)を取りに行き、それを持ってスタート地点に戻ります。そして、そこに宝物を置いた後、また取りに行くという動作を繰り返すゲームです。
時間内にどれだけ多く持ってこられるかを競います(個人対抗でもチーム対抗でも可能)。ただし、移動することができるのは音楽が鳴っている間だけです。音楽が止まっているのに動いてしまうと、警官役のスタッフに呼ばれて、スタート地点まで戻らなければな りません。1度の往復で持ってこれる宝物の数は1つです。

 【ゲームの目標】

音楽を聞きながら移動し、音楽が鳴り止んだら移動を止めるという単純な動作ができることが目標です。移動することに夢中になってしまうと、音楽が鳴り止んでいるのに気付かずに動いてしまって警官に捕まってしまいます。

また、警官役のスタッフに名前を呼ばれた際には、拒否したり、怒ったりせずにスタート地点まで戻れることも重要です。  

【ここが重要!】 
①音楽が鳴り止んだ時に、素早く動きを止めることができているかどうか。
②音楽が鳴り止んだ時に、止まれるようにスピードの調節ができているかどうか。
③警官に名前を呼ばれた時、素直にスタート地点に戻ることができるかどうか。 

応用行動分析 集団遊び 療育支援 どろぼうゲーム

2011年9月3日土曜日

しっぽとり

【ゲーム内容】
このゲームは参加者全員がお尻にしっぽをつけて、開始の合図でそれを取り合うゲームです。 ちゃれんじキッズでは、子どもを2チームに分け、チーム同士でしっぽを取り合います。

違う色のしっぽをつけるのでチーム分けを理解していなくてもしっぽの色を基準に取りに行くことができます。しっぽを取られてしまった子どもは、線の外にあるイスに自分で行き、座って同じチームの応援をするなどして待っています。

【ゲームの目標】
自分のしっぽを守りつつ、他の子どものしっぽを取るという動きができるようになることが目標です(一方しかできない子どもがいても問題ではありません)。

チーム戦なので、自分と違う色のしっぽのみを狙えることが参加のための最低条件です。また相手を仲間と協同で挟み撃ちにしたり、狙われている仲間に危険を知らせたりできるようになることが理想ですが、これは相当難しい目標です。

【ここが重要!】
攻撃に夢中になって防御が疎かになっていないか(あるいはその逆)。
①しっぽを取られそうになった時に手で掴んでしまわないか(反則)。 
②相手のしっぽを取ろうとするあまり、相手を掴んだり押したりしていないか(反則)。
③しっぽを取られた時、怒らずにエリア外のイスに座ることができるか。
④味方同士で相談したり(相談しなくても動きを合わせることで)相手を挟み撃ちにするなどの協力プレイができるかどうか。 
⑤味方に対して危険を教えたり(たとえば 「うしろ!」と叫ぶ)、味方を狙っている相手チームのしっぽを取ることで味方を助けることができるかどうか。 
⑥取られた後、味方チームの応援ができるか。
⑦勝利をチームで共有(お互い声をかけあう、笑い合う、ハイタッチをするなど)できるか。

応用行動分析 集団遊び 療育支援 しっぽとり

2011年8月30日火曜日

2011年8月28日の様子

828日(日)に第18回ちゃれんじキッズが開催されました。
午前中は自主学習とカードゲームやボードゲームなどの室内遊び、午後は体育館で集団遊びでした。

〈午前中の様子〉
それぞれが自分で勉強道具を用意してがんばっていました。
中には「ちゃれんじキッズではいっぱい勉強しないといけないから塾の宿題を取りに行く」と言って、自ら事前に塾に宿題を取りに行った子どももいたようです。
ちなみに、ちゃれんじキッズでは勉強は全く強制していませんので、まさに自主学習ですね!

午前中の感動!
これまで休憩時間になっても、他の子との遊びには加わらず、ずっと一人座って勉強をし続けていた子が、今回はスタッフが何気なく「トランプでもやる?それとも勉強続ける?」と声かけをすると、「片づけてトランプする」と言ってトランプに参加し、わからないルールは自分からスタッフを呼んで教えてもらい、楽しそうにババ抜きやスピードをしていました。

本人も一日の感想で「トランプが楽しかった」と言っていました。
他の子と遊ぶことがこの子の楽しみの一つに加わっていくならスタッフも嬉しい限りです。

〈午後の様子〉
今回の集団遊び内容
①自己紹介など初めに一言ずつ ②新聞ノリノリ ③どろぼうゲーム ④意見発表会 ⑤どとけい ⑥おおなわ ⑦クラブ活動 ⑧ボーリング ⑨一日の感想など一言ずつ
 

写真は「意見発表会」の様子です。
学校では「挙手するように」という指導が行われていますが、ちゃれんじキッズではそんなことはありません。
でも怖いくらいほぼ全員が挙手しています(笑)


もう一枚はおおなわの様子です。
7人の子どもが一斉に何回跳べるかをがんばっている所です。
前回は最高4回だったのが、今回はなんと13回!
「なわとびが一番楽しかった」と感想を言う子どもがいるくらい盛り上がっていました。

午後も感動!
これまでは人前でほとんど発表せず、挙手がなかった子が、最後の感想を言う場面では自ら手を挙げて「ボーリングが楽しかった」と発表をしていました。ボーリングでたった一人ストライクを出したことが嬉しかったのでしょう。
何が“自信”になるかわからないものですが、これも集団で遊ばなければ生まれなかった出来事なのでした。

次回は1016日開催。
久しぶりに集団遊びではなく料理作りにする予定です。
参加希望の方、何かリクエストがあれば事務局までご意見ください。

ちゃれんじキッズ 集団遊び 自主学習支援